ルーブリックを用いて自己評価する

  ルーブリックとは、学習者のパフォーマンスの質を評価するために用いられる評価基準表のことです。一般に、観点×レベル(水準)という表の形式で描かれ、その表の各枠のなかに各観点・レベルに該当するパフォーマンスの特徴(記述語)が書き込まれています*。
 *松下佳代(2016)「アクティブラーニングをどう評 価するか」松下佳代・石井 英真編『アクティブラーニングの評価』東信堂,pp. 3-25.
 ルーブリックは、学習者のパフォーマンスに応じて柔軟に作り替えることが必要ですが、対話型論証モデルでは、その主要な構成要素にしたがって、ルーブリックが作成されてきました。

■ 対話型論証モデルに基づいたルーブリック

 対話型論証を取り入れた探究を通してどのような力を身につけることができましたか。ルーブリックを分析的に用いることによって、それぞれの能力を自分がどの程度身につけることができたのか(反対に、身に つけることができなかったのか)について確認することができます。 ルーブリックを用いた振り返りワークシートは登録者限定でダウンロードできます。
 各成果について、「問題解決力」であれば、観点1 と観点4 を、「論理的思考力」であれば、観点2 と観点3-1 及び観点4 を、「批判的思考力」であれば、 観点 3-1と3-2 を、「コミュニケーション能力」であれば、観点 3-2と観点 5に着目しましょう。