探究チャートとは

 探究のプロセスとは、常に直線的・段階的に進行していくわけではなく、複数の手続きが複雑に絡み合って進行します。問題を設定して、何とか進み始めたと思っていたら、根拠がうまくまとまらず、また問題を立て直して・・・。そんなことの繰り返しです。研究者でも、事実・データを収集する中で、何度もリサーチクエスチョンを設定し直したり、論拠となる理論を練り直したり、というのはよくあることです。このように、探究(研究)というプロセスには困難が伴います。そのため、「探究チャートのポイント」を理解し、その通りに進めても、探究が問題なく終えられるというわけではありません。
 しかし、チャート(海図)をもたずに探究(研究)という「航海」に乗り出すのはあまりにも危険なことでしょう。そこで、私たちは対話型論証による探究がどのように展開していくのかを示した探究チャートを開発しました。探究チャートのポイントを対話型論証モデルに示したファイルは登録者限定でダウンロードできます。また、実際の生徒Aと生徒Bの対話型論証モデルもダウンロードできます。