高校での文理選択は早すぎるか?

 日本の高校では、高校1年生の終わりに文理選択を行い、高校2年生から文系と理系に分かれて授業を受けるというのが一般的です。進路を選択することは将来のあり方や生き方につながります。ここでは、文理選択という課題について対話型論証モデルを用いて探究することにしましょう。

文理選択に関する問い

(1)あなたは、文系、理系どちらに進むか決めていますか?
(2)あなたが文系、理系を選択する時、その決め手は何ですか?

 皆さんは文理選択を当たり前のこととして捉え、それにメリットを感じているかもしれません。しかし、変化の激しい時代、先が見通しにくい現代において、高校の早い段階での文理選択は適切なのでしょうか。

文理選択をめぐる対話型論証

 ここでは、「高校1年生の段階で文理選択をすることは適切なのだろうか?」というリサーチクエスチョンを立てたとして進めていきます。

 この問題を考えるために情報を収集していると、4つの資料が見つかりました。(資料は本書第8章第3節を参照してください)。

(1)これらの情報を踏まえてあなたの立場を決め、自分が支持する立場と、それとは対立する立場の三角ロジックを完成させてください。
(2)右側の三角ロジックの問題点を「反駁」の中に記入してください。
(3)最後に、すべての情報・分析を踏まえて結論・提言を記入しましょう。

 対話型論証モデルができたら、この問題のポイント(本書に記載)を読んでください。

 この問題の対話型論証モデルは次からダウンロードできます。