対話型論証モデルとは

 「対話型論証」とは「ある問題に対して、他者と対話しながら、根拠をもって主張を組み立て、結論を導く活動」のことです。
  対話型論証は、対話型論証モデルによって描くことができます。これは、トゥールミン・モデル*を参考にしています。
 *トゥールミン, S. (2011) 『議論の技法―トゥールミンモデルの原点―』(戸田山和久・福澤一吉訳)東京図書.
 対話型論証モデルは次の要素からなります。
①問題:ある対象や状況についての問題意識やその背景。そこから設定した問題(課題や問い)。
②主張:問題に対する特定の考え。事実・データと論拠によって支持され、対立意見への反駁によって強化される。
③事実・データ:主張を支える具体的な材料。
④論拠:事実・データを主張に結びつける土台となる理由。
⑤対立意見:設定した問題に対する自分とは対立する(少なくとも、異なる)意見。対立意見にも、それを支える事実・データや論拠がある。⑥反駁:対立意見に対し、自分の主張を擁護するための反論。
⑦結論:複数の主張を統合して得られる結論。設定した問題に対する答え。

■ 対話型論証モデル(オリジナルバージョン)